ドキドキ退職日

 今日は退職日です。私が国家公務員である最後の日。今日は職場に行って、最後の挨拶をするはずでした。

 ただ、夜に寝付けず気が付けば朝になっていて、どうしても体が起き上がらず、衝動的に職場の上司に「今日はあいさつに行けません。最後の最後に申し訳ございません」と電話をかけてしまいました。上司は優しく対応してくださって、それが辛かったです。

 最後の挨拶もできないなんて、本当に社会人として失格だと思います。退職すれば解放感に包まれると思っていましたが、残ったのはほろ苦さ、後悔、職場に残った人たちへの罪悪感や申し訳なさ。なまじ精神や体調を崩す前に健康な状態で退職した分、自分が怠惰な人間であるという事実に対して言い訳が聞きません。次の職場に就職できる気がしませんが、もしできたとしても、どうせすぐに退職する気がします。

 

 このままだと、どんどん思考が負のスパイラルに陥ってしまいそうなので、楽しいことをあえて書くと、先週、宿舎から別の場所に引っ越しました。新卒で入省してから、ずっと宿舎に入っていたため、家賃の高さに驚いています。今、手元にあるお金で果たして何か月生きていけるか。不安で不安でしようがないです。

 1年ちょいの勤務で残ったのは、わずかばかりの金と細くなった肉体。職場の人間関係への恐怖に、将来への不安。そして無職独身という社会的に不利なステータス。就職市場だけではなく、婚活市場にも居場所がないですね……。

 

 若ければ何でもできるというけれど、何かをする元気が今のところ残っていません。引っ越しの段ボールを開けることすら面倒で、段ボールが散乱した部屋で平日の昼間から、冷房代をケチって濡れタオルを首に巻いて冷えピタを額に貼って、5ちゃんねるを眺めている。それだけの一日。それに対して危機感を覚えながらも、何もしない。元気はないし、何かをしてまた今回の就職のように失敗するのが怖い。

 

 どうして、こんなことになったのでしょうか。